読書:農業の経営と生活2

      2015/01/23

第2章 農業経営の組織と運営

第2章は親元で施設園芸を始める若者が、父親から与えられた30haでもうけよ!という課題の相談を同級生に持ちかけるというコラムからスタートします。

この章は農家といえども、利益を稼ぎ出す企業体/経営体と考えて、資本や投資、労務費、組織といった考え方を導入し、意識して”経営”しなさいという著者から農家へのメッセージと捉えました。たしかに日本の農業は家族を中心とした経営であり、明確な組織や運営といった考えかたが十分に定着/実践されているとは言えません。しかし、”今”農業を始めよう/継ごうとする若者や新規就農者が未だにこのような考え方では成り立ちません。したがって本章の内容だけでは足りないと思います。企業が資本や労働力、費用/組織を管理するのは当たり前です。まずは農家さんもここをスタートラインにしなさいというのならわかります。でも、本章最後の答えは結局(先にネタばらしをしますが…)適地適作!です。

ちょっとちがうんじゃないのでしょうか?教科書にしてもちょっと寂しいです。

足りない視点はやっぱり売るでなないでしょうか?「費用をかけずに効率的に良いものを作る」では足りない。

そんな中、こんなページを見かけました。

稼げる農業を目指せ 地方で躍動する 若者たち

NHK News watch9より

http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2014/10/1017.html

あっぷふぁーむソリューションズ 社長 高橋隆造さんが“農業せぬが利益”と言われてきたと書かれています。農業とは、農作物を作るということで、その先は他産業だという概念が農業従事者を含めて多くの方にはびこっています。農業従事者=農業技術に長けた人であり、実際、自分の周りの就農者も美味しいものを作るのは自信があるけど、売ることには無頓着なひとが多いです。こらから収納する人に向けた書籍であるならばマーケティングや営業といった部分まで言及してほしい気がしました。

キャッチ画像に直売所をつけました。直売所は小さな商売ですが、農家さん自身がどんなものが売れて、どのくらいになるという感覚を直接受けることができる場所です。これが、儲けるのスタート地点ではないかと考えて選びました。確か経営で有名な”ドラッカー”様もこんなことをおっしゃってます。

ビジネスの目的の正しい定義はただひとつ。顧客を作り出すことである。

There is only one valid definition of business purpose: to create a customer.

つまり、農作物を作るのが農家=企業体のなすことではなく、作った作物を買ってくれる顧客を探すが重要ということなのです。

 -未分類, 本を読んでみた。

ad

  関連記事

読書:農業の経営と生活

農業の経営と生活という本を購入 まずは座学からスタートと考えて、七戸長生著「農業の経営と生活」を購入

AI農業って本当にありなのか?IOTやAIは本当に豊かな農業にしてくれるのか?

AI農業って本当にありなのか? こんな本を読んでみました。 「ITと熟練農家の技で稼ぐAI農業」です

読書:農業の経営と生活 第3章

第3章で一気に経営のお話に切り替わります。農業経営ですが、中身は企業経営の診断にまつわる指標で、単位

農業経営者という雑誌を買ってみました。

農業経営者という雑誌を買ってみました (株)農業技術通信社という出版社から発刊されている「農業経営者

日本農業経営学会の存在

日本農業経営学会 日本農業経営学会という組織が存在していることに、気づいた。 https://fms

ad

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ad

パソナのビルの中の田んぼってどうなったんだろうか?

パソナの田んぼってどうなったんだろうか? 人材紹介を中心とした事業を展開するパソナグループが田んぼを

植物工場は実現可能か?大手企業さんに問い合わせて見た。やっぱり無理か・・。

P社の植物工場担当に問い合わせしてみた。多額投資が必要か・・。伏字ですいません。 最近流行の植物工場

AI農業って本当にありなのか?IOTやAIは本当に豊かな農業にしてくれるのか?

AI農業って本当にありなのか? こんな本を読んでみました。 「ITと熟練農家の技で稼ぐAI農業」です

韓国いちごの美味しさの秘密 日本のいちごはまけたの?

韓国のイチゴはおいしい? 先日の平昌オリンピックで活躍した、カーリングのLS北見。試合中の栄養補給と

AGMIRUという農業資材比較サイト

AGMIRUというシステム 農林水産省の農業競争力強化プログラムの一環として、農業者に役立つ情報の「

  • 長野県在住でしたが、北海道に転勤。 2児の父 and会社員and実家はのうかの条件を満たす人物です。 のうかになるにしても、十分調べてからと考えている慎重派かつビビり派です。いろいろ書いているうちに、考えがまとまるかな?と思っています。